Rust のお試しコードを実行する: cargo run --example
タイトル落ち
その通り。自分メモです。
背景
新しい Web フレームワーク warp が出ました。
それで試してみよう、となった時に "この examples
ってどう実行するんだろう" となった感じです。
方法
cargo run --example hello
先に書いた通り、cargo
サブコマンドである run
にオプションと値を付けることで実行できます。
もし、examples
内でのみのライブラリ依存関係がある場合は、Cargo.toml
の dev-dependencies
に記載すればよい模様。 *1
おわりに
いやー、よく考えてはります。
*1:厳密にいうと、test と benchmark でも使います
OpenCensus について調べて試した
OpenCensus
Google 発案の分散トレース/メトリクス収集の仕様および実装、のはず。
opentracing.io とは似て非なるもの。
分散トレーシングについての仕様がいくつかあるようなのだけれども、部分的なものや似たようなものがあるので、それを整理して一括りにしてみた、というイメージです。
組み込む方のインターフェースやスキーマ とか、ライブラリ構成 もあれば、伝播のための仕様もあります。
んで、その Scala Wrapper があるじゃあないですか、ということで試しました。
Github グループ
GitHub グループが 2 つあったんですねー、気が付かなかった。
1 つ目が OpenCensus のメイングループで、先ほど挙げた仕様もこのグループに所属してます。
2 つ目がメインを補完するグループで、今回試した opencensus-scala もこちらの所属です。
opencensus-scala
メイングループに所属してる opencensus-java の軽量 Wrapper とのこと。
と、いいつつ、akka-http
や http4s
、elastic4s
に対応してくれてます。Pray framework は 計画済み とのこと。
elastic4s でためす
HttpClientExampleApp.scala をちょっとばかし改造して、以下のようにしました。
package com.sksamuel.elastic4s.samples import com.sksamuel.elastic4s.{ElasticsearchClientUri, RefreshPolicy} import com.sksamuel.elastic4s.http.HttpClient import com.sksamuel.elastic4s.http.search.SearchResponse import com.sksamuel.elastic4s.http.ElasticDsl._ import com.github.sebruck.opencensus.elastic4s.implicits._ // ここ import scala.concurrent.ExecutionContext.Implicits.global object HttpClientExampleApp extends App { // you must import the DSL to use the syntax helpers val client = HttpClient(ElasticsearchClientUri("localhost", 9200)).traced // ここ client.execute { bulk( indexInto("myindex" / "mytype").fields("country" -> "Mongolia", "capital" -> "Ulaanbaatar"), indexInto("myindex" / "mytype").fields("country" -> "Namibia", "capital" -> "Windhoek") ).refresh(RefreshPolicy.WAIT_UNTIL) }.await def result: SearchResponse = client.execute { search("myindex").matchQuery("capital", "ulaanbaatar") }.await.right.get.result // prints out the original json println(Iterator.continually(result).take(1000).toIterable.last.hits.hits.head.sourceAsString) Thread.sleep(1000) client.close() }
あと設定ファイルも作りました。
opencensus-scala { trace { // The probability of which a trace gets sampled, the default is 1/10000 sampling-probability = 1.0, exporters { zipkin { // Wether the Zipkin exporter should be enabled enabled = true // Example http://127.0.0.1:9411/api/v2/spans v-2-url = "http://127.0.0.1:9411/api/v2/spans" // the local service name of the process service-name = "test" } } } }
今回はローカルに zipkin を作って、そこに投げてます。
これは openzipkin/docker-zipkin: Docker images for OpenZipkin で作りました。
その結果
— rohki (@r_ohki) 2018年7月9日
こんな感じでトレースできるようになりました。やったぜ。
とはいうものの
真価は複数段になってからなので、今回は「こんにちわ世界」と言った程度です。
どう適用させるかとか、お金のかかり具合とか。むずかしい。
OpenAPI Generator で Gatling Client を生成してみた
OpenAPI Generator 3.0.0 リリース!!
やったぜ。2.0 はとか野暮なことはなしです。*1
ということでリリースノートを見ていると、New Generators
ところに Gatling の文字があるではないですか。
試すしかない、ってことでやってみました。
やってみた
コマンド
java -jar openapi-generator-cli.jar generate -i "/path/to/input.yaml" -o output -g scala-gatling
-g scala-gatling
で galing 生成を指定しております。
フォルダ構成
├── build.gradle └── src └── gatling ├── resources │ ├── conf │ │ ├── baseline.conf │ │ ├── CD.conf │ │ ├── CI.conf │ │ ├── default.conf │ │ ├── logback.xml │ │ ├── longevity.conf │ │ └── stress.conf │ └── data │ └── null-pathParams.csv └── scala └── org └── openapitools └── client ├── api │ └── DefaultApiSimulation.scala └── model └── Empty.scala
ということで、Gradle のプロジェクトでした。
Android で軽く触ったくらいであんまりですが、まぁなんとかなります。
動かしてみて
食わせた Swagger は認証なしの適当なやつですが、きちんとアクセスしてくれました。
もうちょい確認が必要ですが、初期としては使えそう?
flood でも試してみましょうかねー
企業情報 or アプリ名のところ、test
とかっていれてよいのかしら…?
Rust の CLI ツールで引数の値が特定のものであれば別の引数を必須にしたい
短く
crap.rs の requires_if/requires_ifs を使おう。
.arg( Arg::with_name("iterator-type") .short("t") .long("iterator-type") .possible_values(&IteratorType::variants()) .requires_ifs(&[ ("AT_SEQUENCE_NUMBER", "sequence-number"), ("AFTER_SEQUENCE_NUMBER", "sequence-number"), ("AT_TIMESTAMP", "timestamp"), ]) .default_value("LATEST") .value_name("TYPE") .help("Sets iterator type."), ) .arg( Arg::with_name("sequence-number") .long("sequence-number") .value_name("NUM") .help("Set Sequence number when Iterator Type is AT_SEQUENCE_NUMBER or AFTER_SEQUENCE_NUMBER.") .takes_value(true), ) .arg( Arg::with_name("timestamp") .long("timestamp") .value_name("TIMESTAMP") .help("Set timestamp(UNIX Epoch milliseconds) when Iterator Type is AT_TIMESTAMP.") .takes_value(true), )
k-iter/main.rs at f22bd285818a23ec5eb766d53798a584ddaffed2 · ROki1988/k-iter
背景
AWS Kinesis Stream のイテレータは、下記の通り 5 種類あります。
- LATEST
- AT_SEQUENCE_NUMBER
- AFTER_SEQUENCE_NUMBER
- AT_TIMESTAMP
- TRIM_HORIZON
このうち 3 種には値が必要なので、追加のオプションで指定してもらいたい感じでした。
なので、そのオプションはイテレータが 3 種のうちのどれかであれば必須、となります。
そんなのかけるのやら…
多機能引数パーザ clap
すごいですねー。ありましたよ。requires_ifs
ある引数に対する追加設定として記述できます。
タプルの1つ目が、その引数がとりうる値で、2つ目が必須となるオプションの名前となります。
Arg::with_name("iterator-type") .short("t") .long("iterator-type") .possible_values(&IteratorType::variants()) .requires_ifs(&[ ("AT_SEQUENCE_NUMBER", "sequence-number"), ("AFTER_SEQUENCE_NUMBER", "sequence-number"), ("AT_TIMESTAMP", "timestamp"), ])
先にあげた例を抜粋しました。
今回であれば、iterator-type
に対して、AT_SEQUENCE_NUMBER か AFTER_SEQUENCE_NUMBER、AT_TIMESTAMP の時にそれぞれ必須となる引数の名前を指定してます。
自分で書いてもよいのですが、あるのであれば使います。
ありがたやありがたや。
というわけで
無事 k-iter でオプションを追加できましたー!やったぜ。
これで追跡がらくになる。はず。
次
localstack を使ったテストを書きたい。
Rust でクロスプラットフォーム対応するときに便利だった Cargo Plugin: cross
これ
使い方
cargo install cross
cross build --target i686-unknown-linux-gnu
実際に Travis で動かしている k-iter/.travis.yml at master · ROki1988/k-iter とかを見るとよいかも。
発端
前回 AWS Kinesis Stream をひたすら見るやつを作ったわけですが、バイナリも用意せねば、となりました。
んで、Windows は AppVeyor でサクッとできました。macOS 向けも Travis 上でできました。
でもなぜか、一部の Linux 向けのバイナリができない。
で、調べて cross にいきつきました。
苦悩の跡
めっちゃ頑張った…
Travis CI の設定をパクッt(ry
Travis CI で Linux (x86_64, i686, aarch64) 向け(とついでに macOS 向け)に Rust で書いたツールのバイナリをリリースする - はやくプログラムになりたい
上記のような記事を公開いただいていて、パクれ との記述にありがとうございます!!!と適用してみました。
Build #9 - ROki1988/k-iter - Travis CI がビルド結果になります。
文面に書くと、macOS 向けと x86_64 Linux 向けのビルドに成功し、i686 Linux 向けと AArch64 Linux 向けに失敗しました。なぜだ…
ハッハーン…いつものだな?
OpenSSL を疑いました。
というのも、Rust で OpenSSL を使用する場合、crate が対応しているバージョンがインストールされていないとビルドできなかったり、実行できなかったりするからです。
rust-openssl/build.rs at master · sfackler/rust-openssl を全部見切れていないので事情は定かでないですが、ビルド時にいろいろ見に行っている模様。
ので、
- OpenSSL をインストールしたり
- OpenSSL のバージョン確認したり
- パス確認したり
- OpenSSL のバージョン指定でインストールしようとしたり
- sfackler/rust-openssl: OpenSSL bindings for Rust の環境変数での指定を使ってたり
しましたが、ことごとくダメでした。
ただ最後の環境変数指定でもできなかったときのエラーメッセージをボヤっと見てピンときて、クロス環境向けにビルドされた OpenSSL のがいるのか!と仮説を立てました。
とはいうものの
さすがにクロスのバイナリそれぞれ用意して云々はハードル高いぞ…と、なんかあるやろで見つけたのが cross になります。
上記にて使われているのを発見して、参考にさせていただきました。
結果としてビルドもできて、やったーというところです。
タグ切ったところ、パクってきた拝借してきた設定どおりにきちんと Github に公開されました。
つかってみて
すっごい考えられてるというか、賢くやってはるなーというかんじです。
CLI のコマンドも cargo
から cross
に変えるだけですし、docker 環境がない場合とある場合も同じように動いてくれますし、CI のキャッシュも効きますし。
AWS Lambda の時も感じましたけど、コンテナホント便利ですね。
あとはテストとかにも使いたいんだよなぁ。こう…#[test]
の下とかにアトリビュート書いて実現できると嬉しいかも。
CLI で AWS Kinesis Stream の中身をひたすら追ってくれる k-iter をつくってる
作ったもの
インストール方法
rustup.rs - The Rust toolchain installer
rustup を設定したうえで、下記コマンドを実行。
cargo install --git https://github.com/ROki1988/k-iter.git
もしくは Releases · ROki1988/k-iter より合致するものをダウンロードして展開。
使い方
k-iter -n event-stream -r ap-northeast-1
n
の後にストリーム名を、r
の後にリージョン名を入れればガンガン見てくれます。
今のところはコマンド実行以降に Put されたレコードを見ていくだけです。
動機
AWS Kinesis Stream はいったん投入してしまうと、中になにが入ってるか追うためにコードをかく必要があります。コンソールから見れないから。
Lambda の Blueprint に Kinesis のイベントを処理するぜー、てのもあるのですが、CLI に出したい、という欲がでます。
ですので、秘伝のたれのごとき Python コードを実行して CLI 上で出してました。
だがしかし、迂闊に brew upgrade
を実行した結果、Python の実行環境が再構築の憂き目にあい、こりゃシングルバイナリで動くやつ作らにゃきつい、となった次第です。
Rust 製なのは趣味です。
やってみたいこと/考えてること/もらえた意見
- 実行バイナリはよ
- Verbose モードとかほしい。Put された時間とかパーティションキーとか
- Iterator Type 対応したい。
TRIM_HORIZON
とか。- オプションに依存関係が出てくるので、ちょいと厄介
clap-rs の修行が必要そう
- オプションに依存関係が出てくるので、ちょいと厄介
--exec
とか作ってデータに処理かけたいjq
かけたりするイメージ。やりたくない?
- UTF-8 文字列決め打ちで出力してるけど、バイナリ表示の需要もありそう?
- Big とか Little の切り替えもいるのだろうか。
--print-format=string|byte-be|byte-le
てな感じ
- Big とか Little の切り替えもいるのだろうか。
- Shard 複数を同時に
- できっかなぁ…
Rust で Scala の continually ぽいもの
こんな感じ?
extern crate rand; use rand::{Rng, thread_rng}; use std::usize; pub struct Iterate<A> { func: A } impl<B, A> Iterator for Iterate<A> where A: FnMut() -> B { type Item = B; #[inline] fn next(&mut self) -> Option<B> { Some((self.func)()) } #[inline] fn size_hint(&self) -> (usize, Option<usize>) { (usize::MAX, None) } } fn continually <A, B>(f: A) -> Iterate<A> where A: FnMut() -> B { Iterate { func: f } } fn main() { let mut rng = thread_rng(); let a = std::iter::repeat(1).into_iter().map(|_| rng.gen::<u32>() % 100u32).take_while(|x| *x != 0u32).collect::<Vec<u32>>(); let i = continually(|| rng.gen::<u32>() % 100u32).take_while(|x| x != &0u32).collect::<Vec<u32>>(); println!("{:?}", a); println!("{:?}", i); }
きっかけ
Iterator.continually はそういうことかー、と納得してる
— 萬屋 rohki (@r_ohki) 2018年4月12日
Scala の continually をみて、なるほど都度評価してくれるのか、と納得して、はて Rust では、となった次第。
書いてみて
std::iter::repeat
もあるにはあるのですが、Clone
trait を実装している必要があって、FnMut
を渡せませんでした。たぶん。
ので、軽く書いてみたら動きました。でもありそう。見つけられてないだけで。
あと、表面だけまねてるので、いろいろ考えが足りてなさそうでもあります。
でも動いたから満足。